今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。
人的資源管理 SL理論(Situational Leadership Theory)からの出題ですね。
総合技術監理部門の技術体系(キーワード)のP10にも挙げられています。
詳しくは、以下の4段階で、部下の熟度に応じて指導するというものです。
部下が未熟 → 教示的リーダーシップ:具体的に指示し、事細かに監督する
部下がやや未熟 → 説得的リーダーシップ:こちらの考えを説明し、疑問に応える
部下がやや成熟 → 参加的リーダーシップ:考えを合わせて決められるように仕向ける
部下が成熟 → 委任的リーダーシップ:仕事遂行の責任をゆだねる
部下がやや未熟 → 説得的リーダーシップ:こちらの考えを説明し、疑問に応える
に該当するものは①ですね。→①が正答となります。
SL理論のことを勉強していない場合、どうアプローチするかについては、
①~⑤の選択肢を、リーダーシップの強い順or弱い順に並べて、2番目に強いもの(第2段階である、やや未成熟な部下への対応)を選びます。
強い順に並べると、④⑤→①→③→② となります。 ※④と⑤は順番がつけにくい。
5つの選択肢を4つの段階に分けなくてはならないので、易しそうに見えて迷ってしまう問題といえます。
逆のアプローチとしては、①②③において、相互に段階の差が明確にある(①→③→②)と掴めれば、①を選択できると思います。