今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門 択一式H29過去問を見ていきます。
経済性管理 現場の管理と改善からの出題です。
プッシュ生産方式とプル生産方式は、青本P45にも記載されていて、過去に出題されたこともありますので、押さえておきたいところです。
よく勉強していなかったとしても、想像してみることで選択肢を絞り込むことは可能ですね。
プッシュpush=押す、プルpull=引く・引っ張る という意味ですので、生産工程をイメージして、前工程から後工程に押していく、後工程から前工程を引っ張る と捉えられます。
又は、プル生産方式はオーダーメイド生産と捉えると分かりやすいですね。
これを踏まえた上で、(ア)~(エ)をそれぞれ見ていきます。
(ア)・・・プッシュ生産方式は、前工程から後工程に押していくことになりますので、予め定められたスケジュールに従い、生産活動を行う方式といえます。→該当
(イ)・・・かんばん方式はトヨタの生産方式で、在庫を減らして必要なものを必要なだけタイムリーに生産する方式ですので、プル生産方式です。 →該当せず
(ウ)・・・プッシュ生産方式では、生産・配送・在庫状況情報を集中管理する必要あり。→該当せず
(エ)・・・過剰在庫の危険がないのは、プル生産方式であり、プッシュ生産方式では在庫を抱えることになります。→該当せず
よって該当するのは1つで、正答は②となります。