今回は、総合技術監理部門の受験申込書・業務経歴表において、業務内容の詳細をどう書いていくか?について解説したいと思います。
総監以外の部門と同じく、業務内容の詳細は、口頭試験で用いられることになります。
口頭試験では、体系的専門知識、経歴及び応用能力が試問されます。
それぞれを端的にいうと、
①体系的専門知識 = 総監が必要とされる背景、5つの管理及び各管理技術に係る知識(青本、キーワード集+α)
②経歴 = 総監が必要とされる業務の経験(管理間の相反(トレードオフ)を改善・調整した業務の経験)
③応用能力 = 担当業務等を総監の背景を押さえつつ、5つの管理の視点でとらえ、管理間の相反(トレードオフ)を改善・調整できる能力
といえると思います。
業務内容の詳細は、①体系的専門知識と②応用能力があることをアピールする必要があります。
まずは箇条書きからでも良いので、字数を気にせず自由闊達に書いてみると良いです。その上で、①②を意識しながら、加筆してみてください。その上で、最終的に720字にまとめていくと良いと思います。
以下に一例を示します。
見出し(項目) |
文章例 |
ポイント |
業務概要
|
本業務は・・・のため(目的)に・・・を行うものである。 私は・・・(立場・役割)として・・・を担当した。・・・のために(・・・までに)・・・することが求められていた。 |
総監が必要とされる背景を踏まえて書く。 ※無事に遂行されれば多大な恩恵が得られるが、失敗すると多大な負の影響を受けてしまう業務 ※単一の専門技術では対応できない、5管理が密接に絡まり合った業務 |
課題 | しかしながら、(業務内容/現場を精査したところ)・・・(○○管理)と・・・(△△△管理)とが相反することが課題であった。 |
総監の課題=管理間の相反(トレードオフ) 総監の課題解決=管理間の相反(トレードオフ)の改善・調整 |
改善策の提案 |
私はこの課題を総合的かつ俯瞰的な観点から分析し、情報管理と人的資源管理を活用して、以下の改善策を提案した。 1)情報管理(情報の活用) ・・・(管理技術(例:情報収集手段、情報共有の工夫、意思決定の効率化)を使って・・・することとした。 2)人的資源管理(人の活用) ・・・(管理技術(例:OJTとOFF-JTの効果的な組合せ)を使って・・・することとした。 3)経済性管理(QCDのバランス) ・・・(管理技術(例:CPM、バックワードスケジューリング))を使って・・・することとした。 |
「総合的かつ俯瞰的な視点から・・・」といったフレーズが重要。 課題と改善策のロジックが飛躍していないか注意。
|
成果 | 以上の改善策を実施することで、業務を期限内に無事に完了することができた。 | 成果=業務が遂行できたこと |
あくまで一例ですので、ご自身の書きやすいように書いてみると良いです。
このプロセスが、そのまま筆記試験の勉強にもなりますので、筆記試験を意識しながら仕上げていってください。
業務内容の詳細をうまく仕上げることができれば、口頭試験がかなり楽になります。