2020年、あけましておめでとうございます。
総監部門の口頭試験を受験される皆さんは、新年を迎えるとともに、「いよいよか」と緊張感が高まってきている時期かと思います。
年末年始に延べ10名の受講生の口頭模試をさせて頂きまして、現在進行形ですが、これを踏まえての直前アドバイスをお送りします。
このチャンスを確実にものにして、2020年度は総監技術士として更なるご活躍をなさることを祈っております!
1 俯瞰度と抽象度を高めて臨みましょう
総監以外の部門と総監部門の違いを、ラグビーに例えると、
与えられたポジションにおいて(現場的)、一つ一つのプレー(具体的)に取り組む選手の視点 = 総監以外の部門の視点
スタンド席で試合全体を見守り(俯瞰的)、総合的に指揮(抽象的)するヘッドコーチの視点 = 総監部門の視点
といえます。
業務内容の説明を行う際も、業務の概要(範囲や期間も忘れずに)、あなたの立場・役割を端的に説明しましょう。
業務遂行において管理間のトレードオフが発生し、その調整・改善を行って、業務を完遂することが総監技術士の責務ですので、この軸に必要な情報を端的に試験官に伝えましょう。
専門技術の細部説明に時間をかけすぎたり、この軸に関連しない情報を説明しすぎたりすると、試験官がストレスを感じて、評価しづらくなってしまいます。
2 総監の必要性(背景)を踏まえて解答しましょう
総監が必要な理由は何でしょうか?
端的にいうと、科学技術が巨大化・総合化・複雑化してきており、単独の専門技術では解決できないケースが増えてきていることから、業務・プロジェクト全体を5管理の視点から俯瞰的に捉えて、管理間のトレードオフの調整を行いながら完遂することが求められているということですね。
3 5管理のどの管理の視点かを明確にして解答しましょう
冒頭に、「●●管理の視点で、・・・と考えました」「▲▲管理の視点では、・・・という課題が生じました」「・・・ということで、■■管理と◆◆管理のトレードオフが生じましたので、●●管理の視点でその調整・改善を図りました」と端的に説明できると、試験官は安心して評価することができます。