技術士 建設部門 都市及び地方計画 選択科目Ⅱ-1の出題傾向

 前々回まで、平成30年度技術士第二次試験 建設部門 都市及び地方計画 選択科目Ⅱ-1-1~4の4問を見てきました。このことを踏まえて、今回はⅡ-1の過去5年の出題傾向を見ていきたいと思います。

 過去5年は4問中2問選択でしたが、今回からは4問中1問選択となります。平成31(2019)年度 第二次試験 受験申込み案内のP7をご確認ください。受験生にとってみると、得意分野・専門分野のみを選択できる確率が高まりますし、配点も(筆記試験100点満点のうち)10点なので、Ⅱ-1では差がつきにくくなるのかなと思います。

 建設部門 都市及び地方計画 選択科目Ⅱ-1の過去5年の出題は下表のとおりです。

 分野別・・・都市計画全般・法制度都市運営都市交通景観公園緑地

 切り口・・・概要、目的、効果、留意事項、メリット、役割、理由

  Ⅱ-1-1 Ⅱ-1-2 Ⅱ-1-3 Ⅱ-1-4
平成30年度 区域区分 都市交通施策 景観制度 都市緑化制度
平成29年度 都市計画住民参加 道路占用許可基準緩和 建築物規制・誘導 都市公園官民連携
平成28年度 エリアマネジメント推進制度 中心市街地駐車場整備法制度 市街地再開発事業への民間参画制度 地震時・平常時の都市公園の役割
平成27年度 都市計画提案制度 景観形成に資する建築物規制・誘導制度 都市交通手法 公園緑地に期待される役割等
平成26年度 エリアマネジメントの効果 建築物規制・誘導方法・制度 集約拠点の駅周辺での自転車利用 都市緑地法制度

 毎年、複数の分野からバランス良く出題されている印象です。

 上述したとおり、今年度は4問中1問選択ですので、ご自身の専門・得意分野に絞って学習したら良いと思いますが、専門・得意分野であっても押さえていない内容が出題される可能性もありますし、選択科目の技術士としては専門分野以外もある程度理解できるようになることが望ましいので、専門外・不得意分野も大まかに押さえる勉強をしていくと良いです。

 キーワードを書き出して、各キーワードに係る切り口(概要、目的、効果、留意事項、メリット、役割、理由)を整理していく勉強を行うと良いです。この勉強は選択科目Ⅱ-2、Ⅲの対策にもつながります^-^

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