今回は総監部門において、5つの業務経歴をどう書くか?について解説したいと思います。
以前の記事 業務経歴表をどう書くか?業務内容の詳細をどう選ぶか?~総監以外の部門~ も参考にして頂ければと思います。
5つの業務経歴の記載については、総監以外の部門と同じように書いて大丈夫です。
各管理の名称や、具体的な管理技術を羅列しても良いのですが、総監の理解が現時点(3-4月)で自信がない場合は書きすぎない方が無難です。これから総監の勉強をして理解度が高まり、無事に口頭試験に進んで、業務経歴表を見直した際に、「何でこんな書き方をしてしまったのだろう~?」と後悔してしまう可能性が高いです。
出願時点では、ご自身の業務経験を棚卸ししながら、各管理の視点でどんなことをしたか?を考えてみると良いです。
例えば、「経済性管理の視点からは、工程管理や品質管理を行ったな~。情報管理の視点からは、プロジェクトメンバーが15人いて、全員が顔を合わせることが困難な中、情報共有を効率的に行うために、ネットサーバーに共有フォルダを作成して、最新情報を常に皆が参照できるようにしたな~。」といった程度で十分です。
5つの業務経歴のうち、最初の1-2つめは1つの管理の視点だけでも良いかも知れませんが、3-5つめは3つ以上の管理の視点がほしいです。その理由は、挙げる業務には総監の背景が必要であることや、総監の課題=管理間のトレードオフであることです。また、このトレードオフをどう改善・調整したかも振り返ってみてください。恐らく、どんな業務であっても、無意識のうちに3つ程度以上の管理の視点でマネジメントを行っていることが多いはずです。
総監の試験勉強は、いわば「今まで無意識でやっていたことを意識化・見える化する」プロセスといえます。
いくつか例を挙げます。
部下や後輩の相談に親身になって乗ってあげたり、業務の目的や展望を分かりやすく伝えることは、人的資源管理(人の能力発揮=モチベーション、インセンティブ)の視点といえます。
重要書類の入った書棚にカギをかけることは情報管理(セキュリティー)の視点といえます。
業務工程表を作成して打合せを行うことは経済性管理(工程管理)の視点といえます。
次回は、管理間のトレードオフとは何か?具体例を紹介しながら、皆さんの理解を高めて頂ければと思います。
そのうえで、業務内容の詳細をどう書くか?について解説したいと思います。どうぞお楽しみに^-^