技術士 総合技術監理部門 過去問解説 人的資源管理 職務主義・属人主義~必須科目(択一式)H30-Ⅰ-1-10

今回も引き続き、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。


平成30年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

ジョブ型(職務主義)とメンバーシップ型(属人主義)は、総合技術監理部門の技術体系(キーワード) のP12にも挙げられていますので、キーワード学習で押さえておきたいところです。

この問題は、ジョブ型とメンバーシップ型というキーワードが初耳であっても、一般常識と想像力で解けそうです^-^

②が最も不適切といえます。ジョブ型では個々の仕事の能力が重要であり、仕事の中でスキルが上がっていく潜在能力を重要としているのはメンバーシップ型です。

①③④⑤は適切ですね。

ご参考まで、ジョブ型とメンバーシップ型の特徴と主なメリット、デメリットを下表にまとめてみました。

  ジョブ型 メンバーシップ型
特徴

勤務地・職務限定される

欠員補充での採用

雇用保障無し

職務給

社内教育少ない

勤務地・職務限定されない

新卒一括採用・定期採用

雇用保障有り

職能給

社内教育多い

主なメリット

自分の能力を活かせる

経験・能力で報酬が決まる

多様性・新規性が期待できる

長時間労働になりにくい

欠員が出た際、最適人材を確保しやすい

安定雇用

手厚い教育機会

職能によって報酬が得られる

 

主なデメリット

職場内のキャリアアップが困難

職務がなくなると解雇される

能力向上は自分次第

新卒者は仕事を得にくい

契約外の仕事を依頼しにくい

会社都合の転勤・異動・残業がある

年功序列や終身雇用が崩壊しつつある

 

総監技術士を取得して、メンバーシップ型でもジョブ型でも仕事を獲得できるように成長していけると良いですね^-^

 

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