総合技術監理部門 過去問解説 人的資源管理 就労状況~必須科目(択一式)H30-Ⅰ-1-14

今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。


平成30年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

 

 我が国の就労状況にかかる出題でして、「平成29年 労働経済の分析」(労働経済白書)の内容をある程度把握していないと解けない問題といえますが、選択肢を一読してみると、

 ①~④はマイナス・ネガティブな事象 = 国策で取り組んでいる方向と逆の事象

 ⑤はプラス・ポジティブな事象 = 国策で取り組んでいる方向と同じ事象 といえます。

 

 ① 不適切。増えている。「平成29年 労働経済の分析」(労働経済白書)P34の図参照。

 ② 不適切。男性は35-44歳以外は上昇。女性は全世代で上昇。「平成29年 労働経済の分析」(労働経済白書)P32参照。

 ③ 不適切。正規雇用者数も前年比増となっている。「平成29年 労働経済の分析」(労働経済白書)P33参照。

 ④ 不適切。2007年届出義務化以降、過去最高を更新。「平成29年 労働経済の分析」(労働経済白書)P43参照。

 ⑤ 適切。13年連続増。「平成29年 労働経済の分析」(労働経済白書)P45参照。→正答

   これについては、中央官庁等で実際とは異なる水増し報告がなされていたという残念なニュースがありまして、微妙なところですね。

 

 平成30年度の労働経済白書が平成30年9月に公表されていますので、大まかな傾向やトピックスを押さえておくと良いと思います。

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