今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。
活動基準原価計算の概要としては、以下のとおりです【青本P49参照】。
原価を発生させる本当の要因を明らかにし、製品毎に発生した原価を正しく把握して振り分ける方法。1980年代後半に米国で開発された手法で、製造業での間接費の増大を背景として利用されてきたが、最近では金融業などのサービス業でも利用が広がっている考え方。
重要となるのが、アクティビティ(生産活動の単位)とコストドライバー(コストを発生させる要因)である。
コストドライバーを大別すると、資源ドライバー(資源の消費量を決める)と活動ドライバー(活動の消費量を決める)に分類される。
① 主目的が間違っているので、誤答
② 背景が異なるので、誤答
③④ 製品毎に発生した原価を正しく把握して振り分ける方法なので、配賦基準を設けたり、配賦を操作することは本末転倒ですね。ちなみに③は伝統的な原価計算の配賦基準です。 誤答
⑤ いずれの例も、資源/活動コストドライバー(資源/活動の消費量を決める)に該当するので、正答。
または、主目的と背景を理解していれば消去法で選択できますね。
択一式ですので、一言一句を正確に覚えるのではなく、大まかにぼんやり理解しておくと良いといえます。
青本をお持ちであれば、過去問の出題された箇所を各ページの両端に記載していくと、青本のどのページから出題されやすいのかが掴めます。青本以外からの出題も増加傾向ですが、ひとまずオススメです!