総合技術監理部門 過去問解説 安全管理 自動走行システム~必須科目(択一式)H30-Ⅰ-1-31

今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。


平成30年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

安全管理からの出題です。

自動走行システムは旬な話題ですが、総監試験勉強として押さえていた人は少なかったかもしれませんね。

詳細のことは分からないという前提で、まず各選択肢をみていきたいと思います。

①・・・適切な感じ。現行法上で可能でなければ、ガイドラインは出ないはず。

②・・・運転免許は要求されない、というところが気になります。不適切な感じ。

③・・・実証実験であり、不測の事態も考えられるので常にハンドルを把持していてほしい感じですね。

④・・・保険加入は不要というのは違和感あります。不適切な感じ。

⑤・・・実施主体が一定の責任を負う必要がありますが、「運転者としての」責任というところがひっかかります。

1巡目を終えて、適切と思われるものは①と③に絞られますね。これで正答確率50%となります^-^

2巡目として、①と③を比較してみます。

①・・・「場所や時間にかかわらず」というところが気になりますが、冒頭に「一定の条件を満たせば、」とあるので、いつでもどこでもOKというわけではありません。

③・・・自動走行中に、「常に把持」が必要なのか?

ちょっと悩ましいところですが、正答は①となります。

自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドラインのP1に①が明記されています。また、同P4に「緊急時の操作を行う蓋然性が低い状況では、リラックスした姿勢でも差し支えない」とありますので、③は不適切となります。

その他の選択肢についてもこのガイドラインに書かれています。

 

分からない問題や勉強していない問題が出た場合に、いかに選択肢を絞り込むか、いかに正答確率をあげていくかは大切なところです。

過去問を解くときに、分からないからといってすぐに正答や解説を見ずに、まずは想像力を働かせて、正答を絞り込むプロセスを繰り返し行ってみると良いと思います。

Image by Schwoaze from Pixabay