総合技術監理部門 過去問解説 社会環境管理 生物多様性~必須科目(択一式)H30-Ⅰ-1-33

今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。


平成30年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

社会環境管理 生物多様性からの出題です。

総合技術監理部門の技術体系(キーワード)についてにおいて、生物多様性条約やラムサール条約、ワシントン条約は列記されているので、概要は押さえておきたいところです。

この問題も、知識がなかったとしても、正答確率を上げていくことが可能だと思います。

まず1巡目として、各選択肢を一通りみていきます。

①・・・特にひっかかる文言はなく、適切そう。

②・・・特にひっかかる文言はなく、適切そう。ただ、国名がすべて正しいか気になる。

③・・・特にひっかかる文言はなく、適切そう。ただ、件数がすべて正しいか気になる。

④・・・特にひっかかる文言はなく、適切そう。ただ、国内の湿地数が正しいか気になる。

⑤・・・国際取引は一切禁止している、というところが引っかかります。

 

択一式の問題の冒頭(P1)にH30.4.1時点とするとありますので、一応気にとめておくと良いです。

2巡目として、②③④(国名や数が合っているのか?)と⑤(国際取引は一切禁止?)を比較検証します。

⑤は種の保護を図るために、取引することが効果的な場合もあるのでは?

※これは見解が分かれる考え方かも知れませんが^^;、総監の試験で個数が正しいかどうかを問うことの重要性って何だろう?と考えて、③④を外してしまうアプローチもあるかと思います。

→正答は⑤です。国際取引の規制は行いますが、商業目的の取引は原則禁止と書かれています。

 

以下、参考URLです。

二国間渡り鳥等保護条約

ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)

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