技術士 総合技術監理部門 過去問解説 経済性管理 財務諸表~必須科目(択一式)H30-Ⅰ-1-8

今回も引き続き、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。



平成30年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

 

経済性管理の財務会計に関する問題ですね。キーワード集P8,青本P52-53を参照してください。

 

① キーワード集P8に、「財務会計は,組織における活動の各段階において,経営成績や財務状況を外部の利害関係者に対して報告するためのものである。」とあります。→適切

② 貸借対照表(BS;Balance Sheet)は、下表(イメージ)のとおり資産、負債、純資産(資本)によって一定時点の財政状況を表します。→適切

借方 貸方

(資産)

流動資産

固定資産

 有形固定資産

 無形固定資産

 投資等

繰延資産

(負債)

流動負債

固定負債

(資本=純資産)

資本金

資本剰余金

利益剰余金

自己株式

 

③貸借対照表(P/L;Profit & Loss)は下表(イメージ)のとおり、収益と費用を対比して、利益を算出していますね。→適切

(経常利益の部)

売上高

売上原価

       売上総利益

販売費及び一般管理費

       営業利益

営業外収益

営業外費用

       経常利益

(特別収益の部)

特別利益

特別損失

       税引前当期利益

法人税、住民税及び事業税

法人税等調整額

       当期純利益

前期繰越利益

積立金取崩額

利益準備金取崩額

自己株式処分差損

自己株式消却額

中間配当額

利益準備金積立額

       当期未処分利益

貸借対照表(P/L;Profit & Loss)上表(イメージ)からすると、経常利益と営業利益の順が逆ですね。→不適切

⑤キャッシュ・フロー(CF)計算書は現金の動きを表すものであり、営業CF(日常の営業活動から得られた現金量)、投資CF(事業活動維持のための資産取得・売却)、財務CF(資金調達・返済)などに区分します。→適切

 ちなみに営業CF+投資CF=フリー・キャッシュフロー(FCF)といいます。

 

よって正答は④となります。

 

 キーワード集や青本で、基本的なところを押さえていれば正答できる問題といえますね。

 今回までは経済性管理8問でした。全体40問で60%以上の正答が求められますので、5問以上できれば6問以上の正答を得たいところです。経済性管理は基本的なところを押さえると100%正答も狙えると思います^-^

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