技術士 総合技術監理部門 過去問解説 社会環境管理 地球温暖化対策~必須科目(択一式)H29-1-36

今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門 択一式H29過去問を見ていきます。


平成29年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

社会環境管理 気候変動・エネルギー問題からの出題です。

この問題も、地球温暖化に係るニュース等の情報をうっすらぼんやりでも掴んでいれば、選択肢を絞り込め、正答確率を上げていけるといえます^-^

選択肢を見ていきましょう。

①・・・日本の総排出量が1990年度>2014年度>2005年度 なのかよく分からない(???)

②・・・「産業革命以前に比べて、1.5℃より十分低く」というところがよく分からない(???)

③・・・果たして、すべての国の仕組み、先進国の実施を規定しているか?

④・・・2030年度で、1990年度40%減の水準は、高すぎる目標では?

⑤・・・①~④に比べて最も適切な感じ。

ということで、不明なものを外すと、⑤に絞り込めます。→正答は⑤となります。

 

以下、参考情報として、環境省・経済産業省HPをご紹介します。

①については、下表により、日本の総排出量は2014年度>2005年度>1990年度 となっています。

②については、2℃より十分低く、となっています。

③については、先進国の適応プロセスや行動の実施は規定されていません。

④については、2030年度において、2013年度比26%減の目標となっています。

日本が進めている「二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism、JCM)」は、日本の持つすぐれた低炭素技術や製品、システム、サービス、インフラを途上国に提供することで、途上国の温室効果ガスの削減など持続可能な開発に貢献し、その成果を二国間で分けあう制度です。

「二国間クレジット制度」は日本にも途上国にも地球にもうれしい温暖化対策(経済産業省HP)
環境省HPより
環境省HP(環境白書 平成29年度)より