技術士 総合技術監理部門 過去問解説 経済性管理 システム信頼度~必須科目(択一式)H29-1-5

今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門 択一式H29過去問を見ていきます。


平成29年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

経済性管理 事業企画(信頼性設計)からの出題です。

問題文をよく読んで、工程をよく押さえておく必要があります。

工程1と工程2は直列。ただし、工程1の内部は並列(設備Aまたは設備Bのどちらか一方)となります。

例えば、システム信頼度(RA)について、設備が3つ(R1,R2,R3)ある場合、

直接の場合・・・各設備の信頼度のかけ算となり、RA=R1×R2×R3となります。

並列の場合・・・いずれか1つが正常稼働すれば良いので、RA=1-(1-R1)×(1-R2)×(1-R3)となります。

 

計算式に表すと、

工程1の信頼度×工程2の信頼度=システム全体の信頼度>0.900 となり、これを満たす工程2=設備Cの信頼度を求めることになります。

この時点で、工程1の信頼度は1以下なので、工程2の信頼度は0.900以上となることが分かります。よって、選択肢は③④⑤に絞られます。

 

工程1の信頼度は設備A,Bが並列なので、工程1の信頼度1-(1-0.950)×(1-0.900)=0.995となります。

よって、0.995×工程2の信頼度>0.900 → 工程2の信頼度>0.900/0.995=0.904523 となり、正答は③となります。

 

信頼度の並列の考え方を押さえておけば、割と楽に解ける問題なので、押さえておきたいところです。

計算問題ですので、本番では後回しにして、最後に解くやり方もあると思います。