今回も国土交通白書2018 第II部 国土交通行政の動向 国土交通TOPICSを見ていきたいと思います。
04 鉄道分野におけるインバウンド受け入れ環境整備~全ての新幹線で無料Wi-Fiサービスを提供~鉄道分野においても、近年インバウンドの利用が急増しており、受け入れ環境の整備が急務となっています。
国土交通省では、鉄道事業者と連携して、世界最高水準の受入環境の実現を目指し、各種取組を進めています。
中でも、訪日客からニーズの高い通信手段である無料Wi-Fiについては、移動中にも観光地等の情報収集ができるよう、2018年5月の東北新幹線を皮切りに、同年度中に全ての新幹線路線で無料Wi-Fiサービスを開始する予定です。在来線についても、高山本線の特急「ひだ」、千歳線の快速「エアポート」など、インバウンドの利用が多い特急等を中心に導入を進めていきます。また、無料Wi-Fiだけでなく、訪日客向けの共通企画乗車券やICカードの導入、海外からのインターネット予約環境の整備、タブレットも活用した多言語案内やトイレの洋式化、大型荷物への対応などについても、インバウンドの利用増をサービス向上の形で還元すべく、取組を進めてまいります。
前回の国土交通白書TOPICSで、訪日外国人旅行者数が近年堅調に増加していることを紹介しましたが、訪日旅行者を安全かつ快適に全国に誘う機能として、鉄道は非常に重要な機能の1つといえます。移動そのものも観光の一つととらえ、満足度を向上させていくことも大切ですね。
ちなみに、
インバウンド(Inbound)・・・外国人が訪れてくる旅行
アウトバウンド(Outbound)・・・自国から外国へ出かける旅行
という意味です。必須科目の論文において効果的に使えると良いですね。