今回も前回に引き続き、国土交通白書2018 第II部 国土交通行政の動向 国土交通TOPICSを見ていきたいと思います。
05 「都市のスポンジ化」への対応人口減少下にあっても、地域の活力を維持し、各種の生活機能が確保された安心して暮らせるまちを実現するためには、「コンパクト・プラス・ネットワーク」のまちづくりが必要です。
しかしながら、近年、コンパクト化の拠点となるべきエリアにおいても、空き地等の低未利用地が時間的・空間的にランダム性をもって発生する「都市のスポンジ化」が進行し、居住環境の悪化、地域の魅力・活力の低下を招いています。
このため、都市再生特別措置法を改正し、発生したスポンジ化への対処やその予防のための対策等を導入することとしました。
このうち、「低未利用土地権利設定等促進計画」制度では、行政が低未利用地の地権者等と利用希望者とをコーディネートし、複数の土地や建物に一括して利用権等を設定することで、低未利用地の利用促進を図ります。
また、「立地誘導促進施設協定」制度では、空き地等を活用して、地権者等が共同で整備・管理する交流広場などの施設についての協定制度を設け、地域コミュニティによる身の回りの公共空間の創出を図ります。これらの対策を通じ、都市内の遊休空間を賢く使いながら、コンパクト・プラス・ネットワークの形成を目指します。
詳細は第4章第2節2を参照
コンパクト・プラス・ネットワークというのは、まちをコンパクトにするだけでは不十分で、交通網(ネットワーク)でまちとまちとを効果的につなぐことで、活力のある持続可能なまちづくりを実現するということですね。
国交省ホームページに、
都市計画基本問題小委員会 中間とりまとめ概要 「都市のスポンジ化」への対応 の公表資料がありますので、あわせて確認しておくと良いです。