今回も、国土交通白書2018 第II部 国土交通行政の動向 国土交通TOPICSを見ていきたいと思います。
07 航空ネットワークの整備首都圏空港の機能強化
「明日の日本を支える観光ビジョン」で掲げられた訪日外国人旅行者数の目標達成や首都圏の国際競争力の強化、地方創生、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催等の観点から、首都圏空港(羽田空港・成田空港)の機能強化は必要不可欠です。現在、国土交通省では、羽田空港の飛行経路の見直し、成田空港の第三滑走路の整備や夜間飛行制限の緩和等により、ニューヨーク、ロンドンに匹敵する世界最高水準の年間発着容量約100万回の実現を目指した取組みを進めています。
地方空港への国際線就航を促進
訪日外国人旅行者数2020年4,000万人等の目標達成に向けては、地方創生の観点からも、国際線就航による地方イン・地方アウトの誘客促進が重要となります。このため、平成29年7月に、全国27の空港を「訪日誘客支援空港」と認定し、着陸料の軽減に係る割引や補助、グランドハンドリング経費の支援等の新規就航・増便の支援やボーディングブリッジ導入・待合施設の拡張やCIQ施設の整備等の空港の受入環境高度化等の支援を実施しています。
空港は訪日外国人にとって、日本への玄関口であり、空港内でも様々なおもてなしと快適さを味わってもらうことで、再来日を促すことができます。
地方空港からの入国者数が増えているというデータは、地方創生の観点からもとても好ましいものですね。
2020年の訪日外国人観光者数の目標=4,000万人 というのは覚えておくと良いですね。
グランドハンドリング(Ground handling)・・・航空輸送における空港地上支援業務を指し、到着と出発の地上サービスの総称です。
ボーディングブリッジ(Boarding bridge)・・・空港の旅客ターミナルの搭乗口と航空機の乗り口とをつなぐ可動式の搭乗通路です。
CIQ施設・・・税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫所(Quarantine)の略です。