技術士第二次試験に合格しやすい人とは?

今日は平成最後の技術士第二次試験合格発表でした。合格された皆さん、おめでとうございます。

今後ますますのご活躍を祈念いたします。

残念ながら不合格だった皆さん、しばらくは学習再開という気持ちになりにくいかも知れませんが、ぜひ再チャレンジすることで、技術士としての資質能力に磨きをかけて、晴れて技術士になって頂きたいと思います。

 

さて今回は、技術士第二次試験指導を6年させて頂いた立場から、合格しやすい人の特徴を以下に3つほど紹介させて頂きます。

1 (講師に対して)こまめにコミュニケーションを取ってくる人

 コミュニケーションは技術士に求められる資質の1つでもありますので、当然といえますね。

2 講師からのアドバイス・コメントに対して、真摯な対応を取る人

 業務を行う上でも、周囲の意見・反論に真摯に耳を傾け、問題抽出・問題解決・課題遂行をしていく必要があります。

 ご自身の技術士試験学習も一つの業務(=プロジェクト)と捉えていくと良いです。

3 早めにスタートする人

 何事においても、準備が重要ですし、その準備が十分かつ着実にできれば、成功(=合格)する確率が格段に向上します。

  以下の表を作ってみました。技術士第二次試験の合格率は10%前後と言われていますが、確実な合格を勝ち取るには上位5%以内に入るつもりで、早めのスタート・正しいベクトルで進めていくことが重要です。

 普通の人が勉強していない時期に勉強することも有効といえます。特に正しいベクトルで進めていくには優れた指導力をもった講師に出会うことも大切です。そのような講師に出会う確率を上げるための工夫・努力も必要です^-^

逆に、合格しにくい人の特徴は、上述の逆になるわけですが、私の印象では以下の3点が挙げられます。

1 講師からのアドバイス・コメントに対して、「厳しいご指摘、ありがとうございます」という人

 多くの講師は、厳しい指摘ではなく、当たり前の指摘をしています。それを「厳しい」と言われてしまうと、講師側は、技術士第二次試験の採点基準等を十分に理解できていない、もしくは講師から行き過ぎた指導を受けているといった被害者意識を持っているのかなと思ってしまいます。

2 講師からの添削を受けたところだけ修正して、自分で脳に汗をかいて考えない人

 技術士にふさわしい人であれば、主体的にリーダーシップを持って学習に取り組むことが必要です。講師に言われたとおりにするだけでなく、自分でしっかりと考えるプロセスが重要です。

3 講師に対して、進捗報告や合否報告をしない人

 うまく行っていない場合や不合格の場合は、誰しも報告したくないものですが、業務においても好ましくない事象=問題を適切に捉えて、関係者で共有し、解決策を導く必要があります。率直に報告をして、講師から適切なアドバイス・コメントをもらうことで、進歩発展していくことが可能となります^-^

 

 若干厳しい言い方になってしまったかも知れませんが、技術士第二次試験を通して、自分のあるがままの姿を第三者に晒して、自分の癖を指摘してもらって、それらを軌道修正していくプロセスは貴重な経験+合格への近道となります。

 社会人になって歳を重ねると、周囲からなかなか率直なアドバイスをもらえなくなります。他人は気づくが自分では気づけないことも少なくありません。私も人前で自分をさらけ出すことは苦手です^^; ですが、思い切って弱点や癖をさらけ出しました。その結果、貴重なアドバイス・コメントを頂き、成長+合格することができました。

 ぜひ皆さんも殻を破って、新しいステージに突き進みましょう!

Image by kalhh on Pixabay