情報と思考のパラドックス

2019年の技術士第二次試験の受験準備を進めている皆さんにとって、3月は年度末の業務に追われながらも、業務内容の詳細をどう書いたら良いのか頭を悩ませる時期だと思います。

むしろ、頭を悩ませる状況 = ズバリ望ましい状況だといえます^-^

 

その理由はいくつかあります。

 

頭を悩ませるプロセスが、そのまま筆記試験の勉強となり、口頭試験の準備につながるからです。

また、このプロセスを通して、(すでに技術士としての資質を持ち合わせた)皆さんがさらに技術士として成長することができます。

 

最近、私が出合った印象的な言葉の1つに、「情報と思考のパラドックス」というものがあります。

パラドックス(paradox)とは逆説・矛盾という意味ですね。

これは、「情報量が増えれば増えるほど、人間は自らの頭を使って考えなくなる」ということだそうです。

 

技術士第二次試験においても、同じことがいえると思います。

試験に合格するためには、①必要な情報を集めて、②自らの頭で(脳に汗をかいて)考えなくてはなりません。

①と②、どちらが苦でしょうか?

 

例外的な人もいるでしょうが、(ネット検索が容易な)現代社会では恐らく大半の人が②のほうが苦と答えるかと思います。

②をしなくても①をしていれば勉強した気になれますし、それなりの満足感が得られます。

でも情報だけ集めても、十分な思考ができなければ、なかなか技術士になれません。

 

技術士になりたい人は②に積極的に向かい合ってみてください。自らの頭で考えたことはご自身の糧・財産になりますし、技術士の中でも一歩以上先をいく技術士になれます

技術士を取得して終わりではありません。今のうちから、技術士取得後の夢やビジョン(更なる活躍、独立・開業など)をもってモチベーションを高めていきましょう!