技術士 総合技術監理部門 過去問解説 安全管理 リスクコミュニケーション~必須科目(択一式)H29-1-26

今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門 択一式H29過去問を見ていきます。



平成29年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

安全管理 リスクコミュニケーションからの出題です。

 

青本P140にも記載がありますが、定義等が最新ではないようなので、

リスクコミュニケーションの推進方策(平成26年3月27日 安全・安心科学技術及び社会連携委員会)

を参考にすると良いです。

 

最も適切なものを選ぶことになりますが、まず選択肢を見てみましょう。

一般常識の視点から、①②は不適切と考え、除外できそうです。

④は、コミュニケーションなので、説得はおかしいですね。

⑤においても、専門知識を持たない受け手側に配慮する必要があるので、内容を熟知している担当者が好ましいとはいえません。

以上のような形で、選択肢を絞り込んでいけると、③が残りますね。

→正答は③となります^-^

 

ご参考まで、リスクコミュニケーションの推進方策(平成26年3月27日 安全・安心科学技術及び社会連携委員会)の抜粋(選択肢に関連する箇所)を以下に示します。


リスクコミュニケーションを「リスクのより適切なマネジメントのために、社会の各層が対話・共考・協働を通じて、多様な情報及び見方の共有を図る活動」と捉えることとする。 (P2)

非常時に行われるリスクコミュニケーション(クライシスコミュニケーション)は、トップダウンによる一方向の情報伝達にならざるを得ない側面があるため、平常時のリスクコミュニケーションとは別の枠組みで考える必要があり、(P2)


いかに非対称性に配慮し、双方向性を担保したコミュニケーションの場に近づけていくのかが重要なポイントとなる(P8)


不確かさや見解の相違があるリスク情報の公開に当たっては、その根拠を受け手側が検証できるようにすることが重要である(P9)


リスクコミュニケーションに特化した職業としての専門人材よりも、様々な職業分野においてリスクコミュニケーションの適 切な実践能力を職能として身につけた人材を育成し、このような人材が社会の多様な場で活躍できるよう取組を進めていくことが適切である。 (P13)


リスクコミュニケーションの推進方策(平成26年3月27日 安全・安心科学技術及び社会連携委員会)