技術士第二次試験(一般部門)の口頭試験に向けて準備を進めている受験者。特に、コミュニケーションやリーダーシップについて、どのような質問が想定され、どう回答すればよいか悩んでいる方を想定しています。
技術士第二次試験の口頭試験では、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)について、実務経験を踏まえて説明することが求められます。
なかでも「コミュニケーション」と「リーダーシップ」は、日頃の業務で発揮している能力でありながら、いざ試験で質問されると、何をどのように答えればよいか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
YouTube「技術士口頭試験 完全攻略ロードマップ」第3回では、この2つのコンピテンシーについて、定義の読み解き方、主な試問例、回答のポイントを解説しています。
今回は、その概要をご紹介します。
1.コミュニケーションとリーダーシップの違いを理解する
まずは、それぞれのコンピテンシーの定義を押さえておきましょう。
コミュニケーションは、多様な関係者との間で、明確かつ包摂的な意思疎通を図り、協働する能力です。
単に説明が上手であるということではなく、相手の立場や知識の違いを踏まえ、適切な手段を使って意思疎通を図り、協働につなげることがポイントです。
一方、リーダーシップは、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し、取りまとめる能力です。
役職としてのリーダー経験だけでなく、業務の中でどのような方針を持ち、関係者を調整しながら業務を進めたかが重要になります。
両者は関連する能力ですが、口頭試験で説明する際には、それぞれの定義に沿って自分の行動を整理しておきたいところです。
2.どのような質問が想定されるのか?
今回の動画では、コミュニケーションとリーダーシップについて、それぞれ6つの試問例を紹介しています。
例えば、コミュニケーションでは、
- 業務で、コミュニケーションをどう発揮しましたか。関係者とどのように意思疎通を図りましたか。
- 関係者と意見が対立したとき、どう対応しましたか。
- 専門知識のない住民等に、どのように説明しましたか。
といった質問が考えられます。
また、リーダーシップでは、
- 業務で、リーダーシップをどう発揮しましたか。利害が対立する関係者を、どう調整しましたか。
- この業務で、あなたの立場と役割は何でしたか。
- 業務を取りまとめる上で、苦労した点は何ですか。
といった質問が想定されます。
ここで意識したいのは、質問に対する答えを単に準備するのではなく、試験官がその質問を通じて何を確認しようとしているのかを考えることです。
例えば、利害調整に関する質問であれば、調整したという結果だけでなく、関係者の利害をどう把握し、どのように合意形成を進めたのかを説明する必要があります。
3.回答では「自分が何をしたか」を明確にする
口頭試験で回答する際には、業務全体の説明に終始しないよう注意したいところです。
「関係者と協議しました」「チームで対応しました」という説明だけでは、受験者自身の役割や行動が十分に伝わらない可能性があります。
大切なのは、主語を「私」にして、自分自身の判断と行動を具体的に説明することです。
今回の動画では、回答を考える際のポイントとして、次の5つを紹介しています。
- 主語は「私」で語る
- 相手と手段を具体的に示す
- 「対立→調整→合意」の過程を示す
- 結果は事実や数字で示す
- コンピテンシーの定義にあるキーワードと結びつける
また、回答の組み立て方として、**「結論→状況→行動→結果」**という型も紹介しています。
最初に結論を簡潔に伝え、その後に状況、自分の行動、結果を説明することで、試験官にも話の流れが伝わりやすくなります。
もちろん、すべての質問に対して長々と説明する必要はありません。
まずは結論から短く答え、詳しい内容は追加質問に応じて説明することを意識してみてください。
4.コンピテンシーの定義を「自分の経験」で語ろう
コミュニケーションとリーダーシップの対策では、定義を暗記するだけでなく、自分の業務経験と結びつけることが大切です。
例えば、これまで担当した業務について、
「誰と、どのような手段で意思疎通を図ったのか」
「関係者の利害が対立したとき、どのように調整したのか」
「自分の判断や行動によって、どのような成果につながったのか」
を振り返ってみてください。
こうした整理を進めることで、質問の表現が多少変わっても、自分の経験に基づいて説明しやすくなるでしょう。
今回の動画では、定義の重要なキーワードや試問例に加えて、具体的な回答の型についてもスライドを使って解説しています。
口頭試験に向けて回答を準備している方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
▼ YouTube動画はこちら
技術士口頭試験 完全攻略ロードマップ 第3回|コミュニケーションとリーダーシップ





