【技術士二次試験・口頭試験対策】「マネジメント」はどう答える?試問例と合格に向けた5つのポイント

想定読者: 技術士第二次試験の筆記試験を受験し、口頭試験に向けて準備を進めている方。特に、コンピテンシーの「マネジメント」をどのように説明すればよいか悩んでいる方。

技術士第二次試験の口頭試験では、技術士に求められるコンピテンシーについて、自身の業務経験をもとに説明することが求められます。

その中でも「マネジメント」は、何をどのように答えればよいのか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。

今回は、YouTube「技術士ライトハウス」の口頭試験 完全攻略ロードマップ 第4回として、マネジメントの定義、想定される試問、回答する際のポイントを解説しています。

口頭試験対策を進めている方は、ぜひ参考にしてみてください。

マネジメントとは「要求事項を満たすための資源配分」

まず押さえておきたいのが、マネジメントの定義です。

技術士に求められるコンピテンシーとしてのマネジメントは、業務の計画・実行・検証・是正(変更)などの過程において、品質、コスト、納期、生産性、リスク対応などの要求事項を満たすため、人員・設備・金銭・情報などの資源を配分することです。

ポイントは、「要求事項を満たす」ために「(限りある)資源を配分する」という点です。

例えば、限られた工期の中で業務を進める際、重要な作業に経験豊富な技術者を配置したり、リスクの高い工程に人員や予算を重点的に配分したりすることも、マネジメントの一例です。

単に「工程管理を行いました」「進捗会議を実施しました」と説明するだけでは、自身のマネジメント能力が十分に伝わらない可能性があります。

どのような要求事項や制約条件があり、それに対して自分がどのように判断し、資源を配分したのか。

この点を具体的に説明できるようにしておきたいところです。

マネジメントではどのようなことが聞かれる?

動画では、マネジメントに関する代表的な試問例を6つ紹介しています。

  • 業務においてどのようにマネジメントを発揮しましたか。
  • 限られた人員や予算を、どのように配分しましたか。
  • 工程が遅れたとき、どう対応しましたか。
  • 業務で想定したリスクと、その対応は何ですか。
  • 品質と工期が対立したとき、どう判断しましたか。
  • 部下や後進の指導をどのように行っていますか。どのような点に配慮していますか。

これらは受験者の再現情報などを参考にした試問例であり、実際の質問は受験者の業務内容などによって異なります。

大切なのは、質問と回答を丸暗記することではありません。

試験官が何を確認しようとしているのかを考え、自身の業務経験に結び付けて回答を準備することです。

例えば、「限られた人員や予算をどのように配分しましたか」という質問であれば、単に配分した結果を述べるのではなく、その配分を選択した理由まで説明することが重要です。

口頭試験でマネジメントを伝える5つのポイント

動画では、マネジメントに関する回答を準備するうえで、次の5つのポイントを紹介しています。

1.要求事項を先に示す

品質、コスト、工期、安全など、業務で求められていた事項を明確にします。

2.資源の配分を「何を・なぜ」で説明する

人員、設備、予算、情報などをどのように配分したのか、その判断理由とともに説明します。

3.計画・実行・検証・是正の流れを示す

計画どおりに進まなかった場合に、どのような判断を行い、計画を見直したのかも重要なポイントです。

4.要求事項間の調整を説明する

品質と工期など、複数の要求事項が対立した場面で、何を重視して判断したのかを伝えます。

5.自分の役割と成果を示す

チームや組織として実施したことだけでなく、自分自身が何を考え、どのような判断を行ったのかを明確にします。

特に意識したいのが、回答の主語を「私」にすることです。

「チームで対応しました」という説明にとどまらず、「私は○○と判断し、△△を重点的に配置しました」というように、自身の役割を具体的に伝えることを意識してみてください。

回答は「結論→状況→行動→結果と評価」で整理する

口頭試験では、限られた時間の中で、自分の経験や判断を分かりやすく説明する必要があります。

そこで動画では、次の回答の型を紹介しています。

結論 → 状況 → 行動 → 結果と評価

例えば、「工程が遅れたとき、どう対応しましたか」という質問に対しては、次のように整理できます。

まず、工程の組み替えによって工期内に完了させたという結論を伝えます。

続いて、資材の納入遅れによって工程に遅延が生じる見込みとなった状況を説明します。

そのうえで、クリティカルパス上の作業に熟練者を配置するなど、自分が行った資源配分と判断を具体的に述べます。

最後に、工期内に完了したという結果だけでなく、その経験を踏まえた振り返りや改善についても触れます。

このように整理することで、マネジメント能力に加えて、自身の業務を振り返り、改善につなげる姿勢も伝えやすくなります。

まとめ|自分の業務経験から「資源配分の判断」を整理しておこう

マネジメントに関する口頭試験対策では、定義を理解するだけでなく、自分の業務経験の中から具体的な事例を整理しておくことが大切です。

特に、要求事項や制約条件を踏まえて、限られた資源をどのように配分したのか、そしてその判断によってどのような結果が得られたのかを説明できるようにしておきましょう。

今回の動画では、マネジメントの定義から代表的な試問例、回答する際の5つのポイント、具体的な回答の型まで解説しています。

口頭試験に向けて、自身のマネジメント経験を整理する際に、ぜひご活用ください。

▶ YouTube動画はこちら

技術士ライトハウス|口頭試験 完全攻略ロードマップ 第4回「マネジメント」

次回の第5回では、コンピテンシーの「評価」について解説します。業務の結果や成果をどのように評価し、次の改善につなげていくのかを取り上げる予定です。