総合技術監理部門 過去問解説 情報管理 第4次産業革命~必須科目(択一式)H30-Ⅰ-1-23

今回も、技術士第二次試験 総合技術監理部門の択一式 平成30年度の過去問を見ていきたいと思います。


平成30年度技術士第二次試験 総合技術監理部門 必須科目(択一式)

情報管理 デジタル変革の技術 からの出題ですね。本問は適切なものを選びます。

この問題も、初見で分からなくても、選択肢①~⑤を相対比較することで、正答確率を高めることができるといえます。

 

① 第○次産業革命と第○次産業は、別個のものですね(第○次産業革命については下部の付図参照)。

② IoTなどの技術革新はさまざまな分野に浸透しつつありますので、社会生活に関する変革は対象外というのは、違和感がありますね。

③ シェアリングエコノミーサービスとは、個人や企業の所有する有形・無形の資産を、インターネットのマッチングプラットフォームを介して必要としている人に提供する経済活性化活動(例:カーシェアリング、レンタルスペース、代行サービス等)のことであり、高い市場シェアや安価とは限りませんね。

④ 日本は治安の良さからATMの24時間サービスはありますが、基本的に、日本はIT後進国といわれていることが分かれば不適切と分かりますね。

 フィンテックFinTech)は、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を活用した革新的な多様な動き(仮想通貨やスマホでの決済、クラウドファンディング等)を指します。米国では2000年代初期から、日本では2015年から注目を集めているようです。

⑤ ①~④に比べて最も違和感のない選択肢といえます。→⑤が正答となります。

 

 

付図2-1 第4次産業革命のインパクト の内容を画像化したもの

付図2-1 第4次産業革命のインパクト(内閣府HP)

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